2013年2月5日星期二

父は大きな器、嫉妬すら…海老蔵さん涙こらえ

 
 江戸歌舞伎伝統の「荒事」を継承し、豪快な役柄を得意とした歌舞伎俳優の十二代目市川団十郎さんが3日夜、66歳で死去した。
 告別式は未定。長男の市川海老蔵さん(35)は4日朝、東京都目黒区の団十郎さん宅前で、家族でみとった時の様子などを語った。
  団十郎さんは、白血病の病歴もあって免疫力が低下。肺炎に感染症を併発した。海老蔵さんは1月、新春浅草歌舞伎の最中に、病室と結ぶテレビ電話で 父の様子を見ており、「苦しい状態でも珍しく笑顔で、それが意識のある中では最後でした」。50代後半から、団十郎さんは病との闘いの連続だったが、「体 がつらくても、弱音を吐かない。まねできません」と話した。
 海老蔵さんは2010年、酒席でのトラブルで顔を骨折、無期限謹慎の窮地に 立たされた。この時、団十郎さんは、「人間修業が足りない」と叱りつ つ、風当たりの矢面に立った。海老蔵さんは、「僕がやんちゃでわがままですし、わんぱくな部分が非常に多い。そういうところも大きな器で見守る、愛のある 人でした」と語った。「自分のことはさておいて、周りを見る大きさ、優しさ。みんなに平等に光を当ててくれたので、ジェラシーを感じるぐらいでした」と本 音ものぞかせた。
 3月に海老蔵さんとの共演で初挑戦するはずだった翻訳劇「オセロー」公演をキャンセルし、4月の新しい歌舞伎座開場に 向け闘病を続けていた団十郎 さん。もう一つ、何より心待ちにしていたのが、3月に予定されている海老蔵さんの妻、小林麻央さんの第2子出産だった。「次は男の子なんで、一緒に舞台に 出たかったでしょうし、抱きたかったでしょう。僕たちより父が一番無念」と、海老蔵さんはまぶたを腫らしながら涙をこらえた。

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